【北村一輝(斑目久太郎・役)】
――『猫侍』の復活が決まったときのお気持ちは?
実現が決定したときには、胸が高鳴りました。プロデューサーと長い期間、打合せを重ね、話をしていま
したし番組を作るということは決して簡単なことではありません。テレビ朝日、BS朝日、松竹撮影所の皆さんと一緒に、やっと実現できるといった心境でした。京都に来て「ここまでたどり着きましたね」と話したときは、本当にうれしかったです。
――今回はご自身も脚本に参加されています。作品への思いを聞かせてください。
今回は土橋(章宏)さんが入ってくださって、とても面白いアイデアをいただいています。そのなかで、あえて狙ったのは、日常を描いた、何度も見られて、家族で見られる作品。別に何かが起こるわけではない、それぐらいゆるいものを作りたかったのです。
脚本家の方に入っていただくと、どうしても起承転結のある“ドラマ”になる。猫侍は、あえてそこを端折り、控えめに、あまり何も起こらないようにしました。おじいちゃんがお孫さんと一緒に見られる!そんな作品にしたかったので…。その空気感を大切に土橋さんと共に脚本を構築していきました。
――コワモテで無口な凄腕の侍・斑目久太郎を演じる上で、苦労されている点は?
目指すところはやはりシーズン1です。コワモテの侍が、猫にだけは優しい、甘い、翻弄される――その《ギャップ萌え》が中心だと思っていますので、そこはなるべく死守しています。その加減が何気に難しいんです。スタッフも監督も、僕自身もそうですが、ついコミカルなほうに行ってしまうので。時には撮り直しもしながら、コミカルに行きすぎないよう、必死に頑張っております(笑)。
――玉之丞を演じる金太との共演はいかがですか?
金太でよかったですね。出会った瞬間からピンときました。抱っこしてもじっとしているし、目もすごく印象的、実際に現場に入ってみたら、むちゃくちゃいいお芝居をしますしね。本当によかったです。
猫は、僕たちが思う何倍も敏感で、感受性がすごく豊かなんです。こちらが怒った芝居をするだけで、逃げようとする。それぐらい気持ちが伝わるんですよね。僕は普通にかわいいと思ってしまうし、なんなら毎日一緒に寝たいと思うぐらいなので(笑)。僕自身が猫好きだということも伝わり、相思相愛だなと思います。
――見た目の威圧感とは裏腹に、心の声では暮らしの悩みや葛藤を抱える久太郎。心の声の演じ分けやコメディー要素で意識されていることは?
台本を書いている段階では、わかりやすく、面白おかしく書いていたりします。ただ僕は現場の人間なので、実際にセットに入ると前後が変わったり、セリフが変わったりするのは当たり前。心の声も、方向性は決めてありますが、決めたことをそのままやるのではなく、状況に合わせて空気感を見ながら最終的に決められる。それが映像のいいところ、映像の特権だなと思います。
――嶋﨑斗亜さんの印象、共演した感想はいかがですか?
最初のシーンから、明るくて、スコーンと抜けていて、爽やかで、素直な性格がそのまま出ていてとても感じのいい子です。会う前は一緒にお芝居をしたこともなかったので、どういう人かなという部分は正直ありましたが、最初にお芝居で絡んだ瞬間、初日から「大丈夫だ」と思いました。
――ドラマを楽しみにしている皆さんへ、見どころを含めてメッセージをお願いします。
目指しているのは、友人と一緒にいるときの、「気が付けば、また一緒にいるなぁ」というあの感覚、「また会いたいな」、「何度見ても飽きないな」と思ってもらえるようなドラマです。そこに向かって必死に、一生懸命作っていますし、きっと面白いと思っていただけるとも思います。
肩の力を抜いて、洗濯やゲームでもしながら、のんびり見ていただけたらと思います。
【嶋﨑斗亜(神谷蒼次郎・役)】
――初めての時代劇ですが、オファーを受けたときの率直なお気持ちは?
もう、すごくうれしかったです。『猫侍』を時代劇が好きな祖父母に伝えてみたら、祖父がすごくハマって、再放送をずっと見ていたんです。今回の放送もすごく楽しみにしてくれているので、精いっぱい頑張れたらと思います。
――蒼次郎は、久太郎の強さに憧れて弟子入りを願うピュアな青年です。ご自身との共通点や、演じる上で意識していることは?
蒼次郎はすごくまっすぐで情熱的なキャラクター。まっすぐすぎるがゆえに、周りのキャラクターと少しかみ合っていない部分があります。そこが『猫侍』のクスッと笑える要素にもつながってくると思ったので、意識しています。
共通点でいうと…普段の素の嶋﨑は、実はちょっとネガティブです(笑)。でも、仕事をしているときは自然とまっすぐでピュアな感じになるんです。だから仕事をしているときの僕との共通点は感じ取れたので、蒼次郎にもそちらのベクトルで少し寄っていけたらと思いました。
――時代劇の所作や殺陣、着物での立ち居振る舞いなど初めてづくしだと思います。現場で学んだことや、今も練習中のことは?
以前、歌舞伎の舞台に2度ほど出演させていただいたことがあって、所作や着物での立ち方は少しだけ経験していました。とはいえ、お辞儀をするときにお尻を後ろに下げないようにといった日常の細かい所作は、教えてもらいながらやるのがすごく難しかったです。
意外と苦戦しているのは歩き方ですね。ちょっと小走りになるときに、つい普通に手を振っちゃいそうになるんです。でも絶対それは違うので(笑)。
殺陣は、蒼次郎があまり強い役ではないので、少しほっとしています(笑)。ちょっとドジな部分もあるキャラクターなので、蒼次郎らしい殺陣、剣の使い方を学べたらと思います。
――劇中では師弟のような関係の北村一輝さんですが、現場での印象や、うれしかったエピソードは?
北村さんの今までの役を拝見していて、もしかしたらちょっと怖い方なのかな、と勝手に思っていたんです。初日は撮影が心配すぎて、電車の中で本当に震えていたんですよ(笑)。
でも最初にご挨拶させていただいたとき、すごく明るく気さくに来てくださって、そこで一気に安心しました。今の僕の活動をお話ししたときに「少しでも力になれるようにするからね」と言っていただけたのが、すごくうれしかったですね。
北村さんは撮影の裏でも師匠みたいな感じで、いろいろなことを教えてくださいます。お芝居って自然であればあるほどいいと思っていたんですが、「見てもらう仕事、エンターテインメントなので、カメラを意識することも大事だよ」というアドバイスをくださったり。北村さんが培ってきたお芝居のノウハウを少しずつ教えてくださっているので、この作品を通して役者としても成長できたらと思っています。北村さんの『猫侍』への思いもすごく強いので、僕も精いっぱい、期待に応えられるように頑張りたいです。
――京都の撮影所での撮影はいかがですか?
すごいです、本当に。いろいろな作品で「あれ、これ見たことあるぞ」というセットがたくさん並んでいて。役者の方たちが立ってきたこの場所で、僕も演技させていただけるのがすごくありがたいです。僕は本当に汗かきなので、撮影を止めてしまうんじゃないかと不安だったんですが、今のところ大丈夫なので安心しています。
――ドラマを楽しみにしている皆さんへ、見どころを含めてメッセージをお願いします。
『猫侍 -ビギニング-』は、ありふれた日常の中の、クスッと笑えるようなシーンが満載の作品です。決して誰かが積極的にふざけているわけではなく、さまざまなキャラクターの会話やかみ合わなさで、ちょっとクスッとしたり、見ていてほっこりしたり。僕のファンの方たちにとっても、時代劇の中でもすごく入りやすい作品になっていると思うので、ぜひ楽しみにしていただけたらと思います。
【宮本茉由(お初・役)】
――この作品への出演が決まったときのお気持ちと、台本を読んだときの第一印象を教えてください。
時代劇自体の出演が初めてで、京都での撮影も初めてだったので、初日の撮影前日は本当にドキドキとワクワクで眠れませんでした。玉之丞と久太郎さんの、「会話はないけれど愛がある」、そういう動物と人間の物語がすごく素敵で、周りのキャストの方々も個性豊かなキャラクターが多かったので、お初という役をどういうふうに存在させたらいいのかなと想像しながら読ませていただきました。
――お初を演じる上で意識したことは?
お初は久太郎さんが想いを寄せる素敵なヒロインになると思うので、長屋の仲間と一緒に和気藹々(わきあいあい)としながらも、お上品さを大切にしたいと思っています。明るく楽しいキャラクターに、お上品さや純粋さを組み合わせて、そのバランスを考えながら演じさせていただいています。
――北村さん演じる久太郎の魅力はどんなところだと思いますか?
久太郎さんは、怒っているわけではないのに、怒ったような表情をしているから、周りの人に怖い人だと第一印象で思われてしまうかもしれない。でも本当はすごく優しい方で、クスッと笑えるシーンもあれば、かわいそうって思うシーンもあって。私は久太郎さんって結構好きです。「私だけがこの人のいいところを知っている」みたいな魅力に、すごく惹かれます。
――ドラマを楽しみにしている皆さんへ、見どころを含めてメッセージをお願いします。
皆さん、お待たせしました。『猫侍』が『猫侍 -ビギニング-』になって帰ってきます!私もシーズン1、2、映画のファンだったので、この作品の世界観に入れてすごくうれしいです。
今回も、玉之丞と久太郎さんの、会話はないけれど愛が伝わる関係はもちろん、内容も盛りだくさんで面白くなっていると思いますので、ぜひ楽しみにしていただけたらうれしいです。
【前野朋哉(助松・役)】
――今作のオファーを受けたときのお気持ちは?
猫ちゃんがメインにいて、しかも時代劇ということで、どんな現場になるのかなと想像を膨らませながら、楽しみにしていました。京都で撮影できるのもすごく楽しみでしたし、北村一輝さんとちゃんとお芝居をするのも初めてだったので、楽しみな要素が多い現場だなと思っていました。
――助松を演じる上で気をつけていることは?
助松は結構声を張るんですよ。本番で金太くん(玉之丞)がびっくりしちゃうとよくないなと思って、テストのときから、このくらいなら大丈夫かな、というところを探っています。声を発するベクトルの方向をちょっとだけずらしたりもしていて。とはいえ、芝居が弱くなってもいけないので、その塩梅は気にしているところです。
――北村一輝さんとの、緊張感がありつつも独特の間合いの掛け合いはいかがですか?
もちろん北村さんはすごく優しい方なんですけど、近くで見るとたまに怖いなと思う瞬間があるので(笑)、そこはもうビビったら負けだなと。普段だったら、北村さんに向かって絶対に言えないことも、助松だから言える。それを楽しんでいます。
久太郎さんはしゃべらないので、助松からすると「こいつ何考えてるんだろう」くらいの捉え方だと思うんです。だから、こちらからぶつけていくスタンスで走っています(笑)。
――視聴者の皆さんへ、見どころを含めてメッセージをお願いします。
この作品には、いろいろな登場人物が出てきますが、人情味あふれる部分もたくさんあり、猫との交流もあります。玉之丞のかわいさに癒やされてもらいたいですし、人間チームは人間チームで、人情だったり、普段のちょっとした小さな出来事だったりを大事にしていきたいと思っています。
ゆるりと見られる作品になっていると思うので、ぜひご覧ください。
【紅萬子(お菊・役)】
――今作のオファーを受けたときのお気持ちは?
めっちゃうれしかったですよ。北村一輝さんともほぼ初めてですし、時代劇で、しかも大阪弁でしゃべらせていただくというのもなかなかなかったので、そういう生活感が出せるのは非常にうれしかったです。
――「これぞ関西弁」という印象的なセリフはありますか?
「こんなこと、今までの江戸の時代劇で言うたことないわ」みたいなのは、もう一番始まりのときにありましたね。いろいろベラベラしゃべって「知らんけど」とか(笑)。大阪弁ってね、ニュアンスでしゃべるんですよ、ものすごく。だから、そこにものすごく空気感があるんですね。それでいて憎めない。ただ、大阪弁には、昔の船場言葉のきれいな言葉と、普通の言葉と、丁寧語と、ガラの悪いのとあるんです。だからなるべく、大阪弁でもあんまりガラ悪く聞こえないように、それだけはちょっと心掛けてます。
――北村一輝さんとの掛け合いはいかがでしたか?
北村さんのこと、ちょっと怖いんちゃうかな、難しい人ちゃうかなと思ってたんですよ。ところがお話ししてみたら、ホンマ優しい人で。人は見かけによらないものですね(笑)。私はちょっと押しの笑いなんですが、北村さんはヒュッと引く笑い。私も引きの笑いが好きなんです。北村さんが奥底に持っているおかしみとか、かわいらしさ。かわいいんですよ、すごく。精神的にすごく大きい人。
――ドラマを楽しみにしている皆さんへ、見どころを含めてメッセージをお願いします。
私が小学校の頃に毎週楽しみにしていた時代劇が、『てなもんや三度笠』というドラマでした。本当に楽しみで、日曜日になったら必ずテレビの前に座ってました。『猫侍 -ビギニング-』は、令和の『てなもんや三度笠』みたいなもんです。一回見たら、また見たくなる。猫好きな方もそうでない方も、騙された思っていっぺん見てみなはれ。ほんまにおもろいから。
【高橋克実(千兵衛・役)】
――今作のオファーを受けたときのお気持ちは?
北村さんとドラマでご一緒するのは、初めてですし、しかもかわいい猫が出てくる時代劇と聞いて、これは楽しそうだと思いました。
――実際にお芝居をしてみて、北村一輝さんの印象は?
北村さんというと強面のイメージですが、初めてお会いした時、とてもにこやかな方という印象でした。
そのお人柄通り、明るい現場でしたね。
――千兵衛は家賃の催促をしながらも、どこか久太郎を見捨てられない味わい深い人物です。役作りはどのように?
家賃を取り立てるだけの大家さんではなく、鋭い眼力のある人物。
実は、只者ではないという雰囲気をどこかに出せたらいいなと思ってやりました。
――ドラマを楽しみにしている皆さんへ、見どころを含めてメッセージをお願いします。
猫侍を初めて見る方へ
侍の格好をした猫の話なのか?それとも猫の格好をした侍の話なのか?悩んでしまうかもしれませんが、安心してください。
癒しのドラマです。
玉之丞のぷっくりしたかわいらしさに皆さん、やられて下さい。
